保険の無料相談の注意点!安易に切替えを行わない
生命保険ではFPによる無料相談などがよく開催され、その相談次第で切替えなどを勧められることもあります。
ただしその場で即決して決めるのでは無く、保険料だけではないその他の点も踏まえて判断を行うことが大切です。
いったん持ち帰り、別のFPにも相談をするなどして安易に切り替えたりすることがないように心掛けることが重要になります。
もくじ
FPには保険会社と関わりが深い場合があります
保険の無料相談では家計における金融のプロフェッショナルであるファイナンシャルプランナー省略してよくFPといわれますが、この資格を有する人達で対応がされます。
公平な立場で対応をしてくれる場合もあれば特定の保険商品を勧誘することもあるので、そのことを念頭に置いて話をすることが求められます。
無料相談の場合には開催者、主催者が誰かを確認の上で参加を決めるべきものです。特定の会社が後援あるいは主催の場合には、その会社が提供するものへ言葉巧みに誘導される懸念が強まります。
いくら話を持ちかけて聞いてもらっても、特定の金融商品に誘導されてしまっては意味が無いばかりか不利益を被る可能性もあります。
本当に親身になって聞いてもらえるかどうかは分からないわけです。
また、別のFPに相談をすることで全く違う内容を伝えられる可能性もあります。 相談の際に、家計の特に支出部分で抜け落ちているものもあれば当然ながら話が変わります。
したがって、即決で決めるのでは無く参考程度に聞いておき、色々な情報収集の上で対応していくことが大事です。
別のFPにも相談して多角的に情報収集をすること
特定のFPだけに相談をすると他のFPも同じだと思い込んでしまい、結果としてその情報の元に変更することがあります。
しかしながら、FPの中には別の視点を持って助言を行ってくれる人がいる可能性も高いです。多くの相談や助言を行ってきた人とそうではない人とでも違います。
なるべく多くの人の意見を聞くことで、冷静に客観的に物事を決定できる可能性が高まります。
いくらいい家計への助言が受けられても、別の視点で話を聞いてもらうと抜け落ちていた部分への助言が受けられることもあるわけです。
特定の人からだけでは無く色々な人からのアドバイスを受けて決めていくことが大事です。
このときにはなるべく中立公平な立場の人に話を持ちかけることが良いですが、それがなかなか厳しいこともあります。
出来る限り複数のFPなどに話を聞いてもらって、家計へのアドバイスを受けるようにすることが大切です。
重複して指摘を受けた項目については見直しをした方がいいと考えられ、その部分は早めに対応をしてもいいです。ただし意見が分かれた部分は、慎重な判断が重要になってきます。
保険料の高低だけで決めるべきかどうかについて
一般的に生命保険料は高額なものです。しかしその保険料が高額だからあるいは安価だからという理由だけで、加入の是非や契約を見直すべきかは人それぞれ違います。
置かれている立場や収入及び支出、何を重視して生活を送るか、家族構成がどうなのかなどで変わるものであるため、最良のプランは異なるものです。
保険料が高額で支払いが厳しいなどの場合には他の家計支出を節約出来るかもしれず、それで必要な保険を維持し続けることが出来る可能性もあります。
また、重複している場合ー特に複数の保険への加入と特約についても複数加入をしている場合には、どれか特約だけでも解約してスリム化することも出来ます。
それ以外でそのまま加入を続けた方がいいかもしれず、安易に解約をしてしまうと後で困る可能性もあります。
出来る限り複数の助言を聞いて、さらにこれからのライフプランを見据えた上で決めていくことが得策です。
加入している保険で不明な点はその保険会社に確認する手もあれば、FPに確認をすることもできますので、分からない部分があればそれをなくすことです。
無料相談時には家計の収支を確認してから行くこと
FPなどによる家計の無料相談時には、今現在の家計の収支をチェックしてから行くことが重要です。
情報もなしに相談しようと思っても、何を相談したいのかが分からずに一般的な話に終わる可能性があります。
それでは相談に行く意味が薄れてしまいますので、何が聞きたいかを整理する意味でもまずは自身の家計を確認してから専門家に話をするべきと言えます。
収入部分に関しては、夫婦などであればたとえば専業主婦かパート勤務できないかどうか、可能であれば収入を増やしてくださいと言われることは分かるものです。
しかしながら支出については特に金融商品の場合、ムダが隠されていることがあり得ます。
その点は加入者ではなかなか理解できていないこともありますので、その点を整理して相談に赴くことで、問題点がはっきりしてきます。
また、支出ではFPからすると無駄に思えても、相談者や家族にとってはなかなか難しいものもあり得ます。
その点も整理して相談に行くことで、削れない部分として認識してもらってその他の部分で節約を考えることなども期待が出来るものです。
公的制度と重複している部分の指摘
生命保険の基本的な考えとして、公的保険すなわち医療や介護、年金といったものはすでに存在しています。
民間のものはそれを補填するものと言ってよく、補填の必要性が無ければ加入をしないでよいという考え方も成立するものです。
公的保険制度についてまだ理解が及んでいない場合には、その点もFPに話を聞くことが出来ます。加入をしているものが公的保険だけで十分にカバーできる場合はあえて民間のものに加入をしないでもよい可能性が高まります。
その重複していてあえて加入をしている意味を問い直すことで、家計のムダを省くことに繋がるわけです。
ただし無料相談時にはその保険に変わる特定の金融商品を勧められる可能性もあります。
FPによっては今時点では加入を続けた方がいいもの、あるいは別のFPにはそれが無駄に見えるもので加入が必要ないといった具合に、判断が分かれるものもあり得ます。
そのため、この点でも特定のFPだけの意見だけで決めることは避けるべきと言えます。複数の専門家からの意見を聞いて、その上で決めていくことが欠かせません。
別の保険への切替では注意を要します
別の保険に切り替えるようにFPなどから言われる場合があります。
このとき注意をしなければならない点として、特定の金融商品を勧めてくる場合があるので、本当にそれが妥当かどうか判断が難しくなることも考えられます。
したがって、別の専門家にも意見を徴することでより客観的な決断に繋げられるわけです。
本当に切替えた方がいい場合でも、念のために別の人に話を聞くことはムダではありません。むしろ色々な人からの意見によって最終的な決断をするのがよく、判断材料を多く集めることで変更するべきか否かなどの材料を集められます。
別の保険への切替では保険料が上昇する可能性もあります。
家計の収支について圧迫する原因になりかねないため、保険料負担が上昇する場合は特に注意が必要です。
公的保険でまかなえる部分はそちらでの対応も考えます。加入をしてきたものがムダだと思っても実際には必要だということもあり得ますので、切り替えるか否かは慎重な判断が必要です。
明らかに重複する場合でもどちらを解約するべきかなどは慎重に決めた方が良いです。
生命保険の切替えでは慎重な判断が必要です。
無料相談の場で他の保険を勧められても即決は避けることが大切となります。
複数の専門家から意見を聞くことで家計の問題点をよく確認し、判断材料を多く集めた上で最良と思えるものを選択することが望ましいです。